【2025年版】オーストラリアの医療制度とGPの使い方完全ガイド|初診の流れ・紹介状・保険制度まで解説

こんにちは!オーストラリア在住、スピーチパソロジストのMiwaです。
オーストラリアに移住・留学・長期滞在をすると、最初に戸惑うのが「病院ってどう行くの?」「紹介状って何?」という医療制度の違いではないでしょうか。
特に日本のように専門医へ直接行けないことに驚く方も多いです。
本記事では、オーストラリアの医療制度の仕組みと、GP(かかりつけ医)の役割、専門医の受診方法、子育て中に役立つ医療支援、保険制度の活用法までをわかりやすく解説します。
オーストラリアの医療制度の全体像
オーストラリアでは、以下の2つの医療制度がベースになっています:
- Medicare(公的医療):国民・永住者・一部のビザ保有者が対象。GPや一部医療の費用が全額または一部補助されます。
- Private Health Insurance(私的保険):待ち時間短縮や専門医診療・入院・歯科などをカバーする民間の保険です。
それぞれの制度を上手に組み合わせることで、スムーズな医療アクセスが可能になります。
GP(かかりつけ医)とは?どんな時に行く?
オーストラリアの医療はすべて「GP(General Practitioner)」が窓口です。風邪・発熱・皮膚疾患・発達の相談・メンタルヘルスなど、まずはGPに相談します。
GPでできること
- 初期診断と処方箋の発行
- 専門医(ENT・小児科など)やAllied Health(スピーチ・作業・心理)の紹介状(Referral)作成
- メンタルヘルスケアプラン(Mental Health Care Plan)の作成
- 定期健診や簡易検査の実施
【体験談】スピーチセラピストとして感じたオーストラリアの医療の特徴
私自身、子どもの扁桃腺の腫れが気になり「耳鼻科に行きたい」と思ったことがありました。
日本ではすぐ受診できますが、オーストラリアではまずGPを予約 → 紹介状を受け取る → 専門医を予約という流れ。その待ち時間はなんと数ヶ月〜1年以上の場合も。
解決策:Private Health Insuranceへの加入
- ENTなどの専門医の診療をカバーする保険プランを選ぶ
- 加入後すぐには使えない**待機期間(Waiting Period)**に注意
- Extras Coverでは、Physiotherapy・Psychology・Speech Pathology なども補助対象になります
子育て世帯に嬉しい無料サポート:MCHN制度
各地域にはMaternal and Child Health Nurse(母子保健師)が配置されており、以下のようなサービスが無料で受けられます:
- 定期健診(0歳〜就学前)
- 母乳・育児相談
- 発達チェックや紹介のサポート
医療を受ける流れ|初診のステップ
- GPクリニックを検索(HotDocやGoogleで探す)
- オンラインまたは電話で予約
- Medicareカードを持参し、診察を受ける
- 必要に応じて紹介状(Referral)をもらう
よくある質問(FAQ)
Q1. GPはどうやって予約するの?
→ オンライン予約(HotDocやHealthEngine)がおすすめ。診療内容や医師の専門分野も確認できます。電話予約も可能です。
Q2. 英語が不安…通訳は?
→ 多くのクリニックではTIS National(無料通訳サービス)を利用できます。予約時に「Interpreter please」と伝えましょう。
Q3. カウンセリングはどうやって受けるの?
→ GP経由で「メンタルヘルスケアプラン(MHCP)」を作成すれば、最大10回まで心理士のセッションがMedicareリベートの対象になります。
▶ 関連ガイド:オーストラリアのメンタルヘルスケアプランとは?
まとめ|オーストラリアの医療制度は「理解」がカギ!
オーストラリアの医療制度は、日本と比べるとやや複雑に感じるかもしれませんが、仕組みを理解しておけば安心して活用できます。
- GPを中心に、段階的に専門医へアクセスする仕組み
- MedicareとPrivate保険の併用で、待ち時間や費用をカバー
- 子育て支援や通訳サービスなど、移住者にもやさしい制度設計
医療制度をうまく使いこなすことで、自分と家族の健康をよりよく守っていきましょう。






