オーストラリアでワーキングホリデーや学生ビザで働く皆さん、
毎年の Tax Return(確定申告)で「Medicare Levy(医療保険税)」をどう扱えばいいのか迷ったことはありませんか?
実は、滞在中の 非居住者・一時ビザ利用者でも条件を満たせば Medicare Levyを免除・還付できる制度があり、そのカギとなるのが「Medicare Entitlement Statement(MES)」です。
この記事では、MESがなぜ必要なのか、申請の方法、無料で手続きするポイント、そして申告時の提出先まで、ワーホリ・留学生の視点を交えてわかりやすくご紹介します。
1. Medicare Entitlement Statement(MES)とは?
- Medicareに加入できない非居住者が、オーストラリア政府から発行してもらう「非該当証明」
- Tax Returnで「Medicare Levy免除」を申請する場合に必須
- 一時ビザ(例:学生・ワーホリ)保持者は原則対象
2. なぜTax Returnに必要?
- オーストラリアでは年間所得に対してMedicare Levy(約2%)が自動で計算される
- Medicareに加入できない場合でも、MESがないと課税される可能性あり
- MESをATOに提出することで、医療税(Medicare Levy)の免除または還付が受けられる
3. 申請のタイミングと注意点
- Tax Returnを提出する前に取得しておくのが理想
- 処理には通常2〜4週間かかるので、6月〜7月に向けて早めの申請がおすすめ
- 毎年必要。前年度分のTax Returnをする場合は、その年のMESが必要になる
4. Medicare Entitlement Statementの申請手順
▶ ステップ①:公式フォームを入手
▶ ステップ②:記入に必要な情報
- パスポート情報
- ビザの種類と期間
- オーストラリア国内の連絡先
▶ ステップ③:提出方法
- メール提出が最も簡単
- 宛先:
mes@servicesaustralia.gov.au - 件名に「Application for Medicare Entitlement Statement」
- または郵送も可
5. 発行後にすべきこと
- PDFまたは郵送で届く証明書を保存
- Tax Return時に会計士やATO(Australian Taxation Office)に提出
- オンライン申告(myTax)でも添付可能な場合あり
まとめ:MESがあると税金が減るかも?
オーストラリアで非永住者として働く人にとって、「知らずに払いすぎていた」Medicare Levyを取り戻すチャンスがあるのがMES。
申請は無料・シンプル。毎年6月のTax Return前に準備しておくことで、スムーズに申告が進み、余計な支払いを回避できます。
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▶︎【2025年版】ワーホリ・留学生向けTax Return完全ガイド|必要書類・申告方法・Medicare Levy免除まで解説
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オーストラリア在住、スピーチパソロジスト(言語聴覚士)で1児の母、Miwaです!
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